【ワールドチャンピオン】鈴木彩加インタビュー |RIDE LIFE MAGAZINE SURF | ムラサキスポーツ/MURASAKI SPORTS公式サイト

日本人初の快挙、APB Bodyboard World Tourにおいて2018 ワールドチャンピオンのタイトルを手にした、ムラサキスポーツ契約ライダー鈴木彩加

今回ムラサキスポーツRIDE LIFE MAGAZINEでは、彼女にインタビュー。そのインタビューをこちらの記事にてご紹介いたしますので、是非皆様こちらをご覧いただき、鈴木彩加がどの様なアスリートなのか知っていただければと思います。

 

 

それでは早速、まずはワールドチャンピオンを取った時のお話しをお伺いしたいと思います・・・

 

ワールドチャンピオンを決めた APB 2018 NAZARE PROハイライト

 

>>>念願のワールドチャンピオン獲得が決まった時、涙を流すシーンもありましたが、どんな気持ちでしたか?

「良かったぁ」みたいな安心感の方が強かったですかね。去年からタイトルを意識して狙ってきて、丸々2年・・・やっと終わった。という思いですかね。

本当にワールドチャンピオンになる事しか考えてなかったから、犠牲にしたものも多かったし、多分まわりから言われていることも色々あったと思うんです。ただ、ワールドチャンピオンのタイトルを手にする事ができて、「やっと報われた」っていう感じもありました。だから「うわーやったー!」みたいな感じではなかったです。

 

>>>ワールドチャンピオンが決まった時、まず誰に伝えましたか?

母です。私、基本的には遠征中は一切母に電話しないんですよ。連絡する時は携帯無くしたときだけなので(笑) 。たまに母から「生きてる?」みたいなメッセージは届くんですが、「うん、以上」みたいな感じで。。。だから、初めて電話しましたね。

その後に、お世話になった方に電話して報告しました。

 

>>>ワールドチャンピオンになって、何か変化はありました?

特に変わらないです(笑)

 

ワールドチャンピオンを決め、仲間に担がれて皆が待つ元へ

 

>>>タイトル争いはアレクサンドラとのスーパーヒートまでもつれ込んでましたが、会場の雰囲気や気持ち的にはどうでしたか?

凄い独特な雰囲気でしたよ。あの雰囲気はさすがに初体験でしたし、結構落ち着かなかったですね。「どこ見たらいいんだろ、、、いや波でしょ!」みたいな(笑)。

でも、スーパーヒートにもつれ込んだ事は全部想定内でした。むしろそっちの方が「かっこいいじゃん、それで取ったら。」という感じだし、何より自分でタイトルをもぎ取りたかったんですよね。

私は、常に全部想定しておくんです。最高の状況なんて簡単に考えられるけど、最悪の状況も含めて実際にあり得るシチュエーションを全部想定しておくんです。そうすると、何かあった時に、「えっ!」てならないので。でもそれって試合ではすごく大事だと思ってます。だから何が起こっても・・・この状況知ってる。対処法も知ってる。ただそれをやるだけ。・・・こういう考え方に持っていけるんです。だから今回も想定内でした。

 

>>>スーパーヒートの相手のアレクサンドラ、どうでしたか?

勝てると思ってました。こうなる事を想定してその対処法もわかっていたからこそ平常心でもいられので。メンタル的な部分さえどうにかなれば、勝てると思ってました。

 

スーパーヒートを終え、アレクサンドラと2人でインタビューを受ける

 

それではここからは、そんなワールドチャンピオンになる為に何をしてきたのか?それにまつわるお話しを聞いていきたいと思います。 

 

>>>日頃からトレーニングはしているんですか?それはどんなトレーニング?

トレーニングはしてます。日本に帰ってる時はハヤシスポーツクラブでトレーニングしています。海外にいる時は、波があったらただ海に入ってるだけなんですけど、波がなかったりジャンクの時はトレーニングしてます。

トレーニング内容は、気分によるけど基本的にウェイトトレーニングですね。走るとかはしないですね。

実は私、トレーナーの資格を持ってるんです。筋肉を大きくするトレーニングと、アスリートが行うトレーニングって違うんです。同じマシンは使うけどやり方は全然違うんですよ。

私がやってるのは、自分の体をコントロール出来る様にする為のトレーニング。ウェイトトレーニングを使って、もっともっと体のスキルを高めていくっていうトレーニングをします。そうする事で、キレとかスピードがアップしますね。

決して筋肉をいっぱいつけたりとか、どんどん重くしたりとかはしないです。もちろん重くしてそれでも体がコントロールできたら最高なんですよ。だから最終的にはそこを目指しています。

ただ、海外の遠征先はだいたいジムがないので、帰って来た時に自分のスピードとキレのコントロールできるかなっていう確認と、ちょっと微調整してまた海外に行くって感じです。

 

 

>>>普段の生活の中で、試合に勝つ為に意識してる事は?

メンタルですね!常にポジティブに生きること。例えばコーヒーショップで飲みかけのコーヒーをこぼしたとします、どう思いますか?やっちゃたな〜っていうネガティブな方も多いと思いますけど、私は「新しいコーヒー飲めんじゃん!」って思うようにするんです、考え方の転換ですね。

試合は8割メンタル。大事なのはメンタル、フィジカル、スキルの順番だと思ってるんで。一番下の土台がメンタルですね。日本人てスキルばっか磨く傾向があるんです。だからスキルは確かにすごいんですよ。ただスキル飛び抜けてても、外人達はメンタル鍛えてるから、日本人は負けちゃうんだと思います。だから日本人がメンタル部分を本気で強化したら、絶対勝てるんですよ。

 

 

>>>試合に勝てない時とかもポジティブになれる?

ポジティブに考えますね。「めっちゃ伸びしろあるじゃん!」みたいな。

 

>>>でも何かを始める時に、ネガティブに考えすぎちゃう事はない?

何もやってもないのに「こうなっちゃうかもしれない・・・」って考えはないですね。なったらなったじゃん!みたいな。もちろん、最悪な状況も考えてはおきますよ。でもそれは、想定だけしておけばいいと思うんです。

 

>>>ヒートの前に「これは必ずやる」ルーティーンはある?

波を見るぐらいで、他は特にないですね。

 

>>>そしたら、試合に入り込む・試合モードにはいつなる?

試合の期間中ずっとですね、大会期間が2週間なら24時間×2週間。だから大会終わるとすごい疲れてます。いつヒートが始まるかわからないから、いつでもイケる様に備えておかないといけないので。たまにフワッて抜けちゃう時もありますけどね(笑)。今年のナザレの時は、試合前本当に寝れなかったですよ。

 

>>>寝れなかったのは、不安で?

完全試合モードに入ってて「やばい!寝れないなぁ」って。でもこれは不安ではなく、興奮ですね!

 

>>>集中力の高め方はどうやるの?

不安を全部そぎ取ります。年間を通して不安を取って行くんですが、、、例えばレギュラーが苦手だとしたら、その不安をまず取る。あの選手が気になるとしたら、その不安を取る。ここの波不安だなと思ったら、じゃあ波を見る。そういう一個一個小さな事でも不安をそぎ取って、集中力を高めて試合に挑んでいます。 あとは私結構人が気になっちゃうタイプなんです、、、例えば自分が波を見ていても、誰か友達とかカッコいい人とかいると気になっちゃうんですよ(笑)。だから、意識がどこにも飛ばないように「波対私」でいれる環境を、試合の時も作れるように常に探してます。波の目の前とか。で、誰にも話しかけて欲しくないからヘッドホンするんですけど、音楽聞くと音が入ってきちゃうので、音楽はかけてないんですよ。音楽聞いてる風で、もはやただの耳栓です。

 

>>>本当にすごい集中力だよね!集中力の大切さに気づいたキッカケは?

自分にハマったら勝てる事がわかったので、その状況を作る練習をしてました。どれだけ自分に集中することができるか、そのトレーニングも色々してきました。

 

 

 

大会期間中の試合以外の事について聞きたいんだけど・・・

 

>>>ワールドツアーって期間が長いけど、ヒートがないレイデイの時ってどう過ごしてるの?

ひたすら家でダラダラしてます。人には会いますけど、そこまで深入りしないというか。だからほぼ一人ですね。めっちゃつまらない人になります、試合期間中(笑)。彼氏といても、自分の気持ちが試合モードから外れるような事もないです。

 

>>>ワールドツアー、一緒に回ってる人はいないの?

彼氏と一緒にツアーを回ってはいるけど、ツアーの間のフリーサーフィンはチリのバレンティーナディアスちゃんと回ってます。その子とはハワイで2ヶ月一緒の家にステイして、メキシコも2ヶ月くらい一緒にステイしてって感じです。

 

>>>バレンティーナ・ディアスが一番仲良いの?

一番仲良いです。やりたい波のコンディションも一緒だし、遊びたいことも一緒。それに彼女はいつもすっげえポジティブなんですよ。

 

>>>そういう人の方が高められる?

そうですね。ちっちゃな事とか気にしなくなる。

 

プライベートでも本当に仲のいいバレンティーナ

日本にも一緒に来たりする程の仲

 

それでは次に、ボディボードを始めたキッカケや大会に出始めた頃の事なんかを聞いていきますね。

 

>>>ボディボードは何歳から始めたの?

8歳です。小学3年生でした。

 

>>>始めたキッカケは?

母がボディボードをしていたからですね。母は現在もボディボードやってます。家が茅ヶ崎で海が近いというのもあって、自然と遊び場が海になってました。

 

 

>>>始めた頃、どれぐらいの頻度でボディボードをやってました?

毎日です。波があってもなくても海に遊びに行ってましたね。その遊びの延長がボディボードだったんで。ボディボードちょろちょろやる日もあれば、砂遊びする日も・・・常に海で遊んでました。

 

ボディボードを始めたばかりの頃の鈴木彩加

 

>>>最初は誰にボディボードを教わったの?

ちぐ姉(西山千草さん)。ちぐ姉に教えてもらってました。バタ足とか、波に乗るとか、本当に初歩的なところから。正にちぐ姉は恩師ですね。9歳の時、初めてちぐ姉のスクールを受けてて、海の中でエボシが足に絡まって「うわー」って泣いてたら、ちぐ姉が必死に取ってくれたの覚えてます(笑)。今から15年ぐらい前の話で、ちぐ姉が全盛期の時(笑)

>>>ムラサキスポーツに来始めたのはいつ頃?

8歳の時からですよ。初めて買ったのはムラサキスポーツ藤沢オーパ店で、MOREYかな、一番ちっちゃいやつ。小学生の間は、藤沢オーパ店で豊田さん(現在:クイーンズスクエア横浜店)、菅谷さん(現在:茅ヶ崎南口店)、遠藤さん(本社マーケティング部)のお三方ににお世話になりつつ、ゆうさく(ムラサキスポーツ契約ライダー兼藤沢オーパ店スタッフの京谷雄策)、ちぐ姉にいつも海で遊んでもらってました。小学生の時は本当に遊びって感じです。

 

>>>ムラサキスポーツのイベントには行ってたの?

毎月の練習会に行ってました。あと藤沢店ではサーフミート。中学生の時に茅ヶ崎南口店に移って、練習会に毎月出てました。

 

ボディボードを始めるキッカケをくれた母と、ホームポイントのパーク(茅ヶ崎)

 

>>>初めての試合はいつ?

8歳か9歳の時に、湘南茅ヶ崎支部が運営している茅ヶ崎市長杯です。本当に始めたての時に出たんですが、ただ前に滑るだけって感じでしたけど3位に入賞したんです。その時に「試合って楽しいなあ!もっと上手くなりたい!」と思うようになって、そこから試合にバシバシ出るようになったんです。

 

>>>初めての試合で入賞して、その後は?

小学校3〜6の時は、ムラサキのユーザースカップがあって、豊田さんがキッズクラスを作ってくれたんです。なおちゃん(永井那旺)、ももちゃん(荒木桃子)、私の三人でひたすらやってました。あと、小学校5年生の時にちぐ姉がやってる四国合宿に初めて行っきましたね。なおちゃん、ももちゃんがすでに2年間ぐらい行ってたんです。ずっと行きたかったけど小学校5年生からっていうルールだったから、それまで待ってました。5年生になってやっと行けたけど、周りのレベル分からされたし、めっちゃホームシックになりましたね。その時は、携帯もないし、初めて親元離れて、大人と一緒・・・めっちゃホームシック。もちろん楽しかったけど、その時は周りが大人に見えて、めちゃめちゃ分からされました。でもその四国合宿でちぐ姉から、ボディボードだけじゃなくて“生きていくノウハウ”を教わりましたね。ちぐ姉といると本当に度肝抜かれることが多いです(笑)。カレー食べる量とかハンパなくて、この人やばいみたいな(笑)。手伝わないと背負い投げみたいな(笑)。ゆかちゃん(西村優花)は本当に吹っ飛ばされてたし(笑)。「やべえ、やんなきゃ」みたいな(笑)。その四国合宿がベースで小学6年の時からバリに行き始めました。

 

 

>>>初めてスポンサーがついたのは?

10歳、小学校5年生の時についたVixen Roseでした、多分。しかもセミライダーで、ボードとウェットを安く買える契約をしてました。

 

>>>JPBAはいつ頃から回ってたの?

最初はNSAずっとまわってて、NSAのグラチャンになりたかったんです。全日本で優勝したことはないし、まずは全日本で優勝したかったですね。中2の時にグランドチャンピオンゲームスで優勝して、それで中3の時にJPBAに初めて出てみて、初めての試合で優勝しました。ずっとそれまでは茅ヶ崎南口店のライダーだったんですが、翌年の高校生の時からムラサキスポーツの本社契約ライダーになったんです。

 

>>>プロにはいつなったの?

2010年、第1戦JPBAムラサキプロで、初参戦して初優勝して、ケンさん(CLEAVEの中津川賢さん)に煽られて最年少プロになりました、当時15歳ですね。でも、アマチュアでランキング1位を取れてなくて、私的にはケジメがつけられてなかったから、その時実はプロになりたくなかったんです。でもケンさんに「初とかって記録は消えない」って説得されたんです。

 

JPBA初優勝の時の表彰式

 

初優勝しそのままプロ転向を表明するも、その涙の真意とは・・・

 

そしたらプロボディボーダーになってからの事を聞かせてください。

 

>>>いきなりだけどプロになってから、ボディボードやめようと思ったことある?

やめようと思ったことはない。小学生とかの時は同世代のライバルがいっぱいいて、千葉には大原沙莉ちゃんとか、畠山美南海ちゃん、なおちゃん、ももちゃんも。でも「私は茅ヶ崎で波もないし」みたいな感じで、シュンとなった時期はあります。

 

>>>辛かったことは?

あった!高校生ですかね。高1でプロになってから5年間勝てなかったんですよ。環境のせいにしたり、何か言い訳をつけてたんですけど、その時が一番辛かった。

全日制の高校だったから、帰って来て時間もないし波もないし、それで週末は試合があって。練習したい時は千葉まで行かないと・・・だから、千葉の子は波があっていいなーって、その時は辛かったなぁと思います。でも今考えると言い訳だなって感じです。

2010〜2015年は一切勝ててなくて、めっちゃ辛かったです。「まだやってていいのかな」「私ほんとに勝てんのかな」みたいな。でも「世界チャンピオンになりたい」って夢をプロになってから語っちゃってたんで、言っててやらなかったら超ダサいなと思って、試行錯誤してました。やっぱりみんなチャンピオンになりたいって言うじゃないですか。じゃあ実際なってる人って何人いるかなぁ、、、いなくない?と思って。私はそうはなりたくなかったので、ここまで頑張れてこれました。

 

 

>>>勝てない5年間、世界のツアーには行ってなかったの?

行ってましたよ。プロになった2010年の秋に初めて行きました!まだIBAワールドツアーだった時のブラジルで、そこで凄いわからされましたね。海外選手の体つき・試合に挑む姿勢・メンタルに驚かされた。あと、試合の規模もすっごいデカかったのには驚きましたね。水とか食事が出たりして色んな事にビックリして「ここで試合したいな」と思ったんです。でもその時に「今の私のフィジカルとメンタルじゃ戦えない」と思って、トレーニングしようと思って、ハヤシスポーツクラブに通い始めたんです。結局この5年間は、ワールドツアーを年間1〜2戦出つつ、国内をメインに回ってたけど全然勝てなくて、すっごいスランプで悩んでましたね。

 

>>>ちなみにハヤシスポーツクラブでは、どんな活動を?

悩んでたタイミングでもあったんですが、実はハヤシスポーツクラブでは働いてもいたんです。そこで深井コーチに出会って、一緒に働きながら一緒にトレーニングをしてもらってたんです。トレーニングはフィジカルだけじゃなくて、メンタル面ですごいコーチングしてもらってました。それで2015年湘南オープン、めっちゃ久しぶりの優勝ができたんですが、その試合は「絶対優勝するから!」ってもうみんなに言ってましたね。

 

>>>日本のチャンピオンになりたいとは思わなかった?

高校時代から卒業してすぐぐらいまでは、ずっと思ってました。 2015年に湘南オープンで優勝して、その年にナザレでも優勝して、、、それからは、「世界の方がやりやすいかも。自分に合ってるかもしれない。」と思ったんで、翌年2016年からは「世界ツアーに専念したい」ってムラサキスポーツに話に行ったのを覚えてます。

 

久しぶりの優勝を飾った 2015 JPBA 湘南オープン

 

>>>実際に世界を回りはじめてみて、どうだった?

世界に集中して回るとそれはそれで大変だったんです。世界戦はやり方が全然違うし、遠征だから、体調管理が大事でしたね。

2016年はパイプで勝っただけで終わっちゃいました。その年は高校卒業したばっかりで、正直まだ遊びたい気持ちがあって「試合も勝ちたい、でも遊びたい」って言う曖昧なところにいて。でもその年に遊んでたら「本気でやらないと勝てない」と分からされた。

2017年に「今年は本気でやろう。絶対チャンピオン取れるはず」って思って、まわりにも「チャンピオン取ります!」って言ってました。でもギリギリでチャンピオン逃したじゃないですか。その時に「こんな簡単じゃないよな、来年はもっと本気で、失うものがないくらいに自分のマインドをクリアにして、試合だけに挑もう」と思って、だから彼氏とも別れたし、親も日本にいて大丈夫、兄も問題なくやってる、今何も失うものがない!自分だけに集中しました。だけど2017年はギリギリ取れなかったのは悔しかった。でも考え方を変えて、私が2017年までで出来なかった経験って「ワールドチャンピオン取ること」と「ワールドチャンピオンをギリギリで逃すこと」の2つしかなくて、これでその内の1つ潰したわけじゃないですか。じゃあもう味わった事がない経験って「ワールドチャンピオン取ること」しかないじゃないですか。だからもうそれだけに集中して、今まで失敗した事のチェックリストで潰してきたことを、絶対もう二度と繰り返さないようにやりました。そしたら今年「取れました〜」みたいな(笑)結構論理的ですけどね。

>>>世界を意識して8年、振り返ってみると?

学ぶ事は本当に多かったですよ。本当に本気でやらないとチャンピオンは取れないし。でも逆に言えば、本当に本気でやれば世界も取れるんだなって思いました。

 

>>>毎シーズンどんな気持ちで世界を回ってるの?

ワールドチャンピオンしかないですよ。どこか他に自分の意識がちょっとでも漏れたら勝てないんで。 今年は彼氏いましたけど、彼氏にもずっと「本当ににいつ別れるかわからないし、いつ捨てるかわからないから、それでもいいなら一緒に試合行こうよ」みたいな(笑)

 

>>>それだけ世界を回るのが楽しいって気持ちがあるのかな?

もちろん好きですけど、試合は本気でやらないと勝てないんで、あんま楽しいって気持ちはないですよ。本気でやってる自分っていうのも好きですけどね。

 

>>>試合も好きでしょ?

うん。根っからのコンペティターなんだと思います。めっちゃ負けず嫌いなんですよ。

 

 

大会とは直接関係ないけど、海外をまわっている鈴木彩加に聞きたい事が・・・

 

>>>海外だったらどこがお気に入り?

やっぱ、ハワイ。一人で行くんですけど、ハワイにめちゃめちゃ友達がいて。波乗り毎日できるし、遊ぶ時は遊ぶし。やっぱり海外って、誰が何やってても人に文句つけないんですよ、人と比べようとしないから。私が私らしく自由な生活をしていても誰も文句言わないし。それが私のスタイルだって、みんなが認めてくれたりするので。あと去年からメキシコによく行くんですけど、メキシコで練習するのはすっごい楽しいです。それは本当に最高に楽しい。

 

>>>ちなみに、海外に行くのはお金もかかるけど、最初に海外行った時は自分で?

バリに行った時のお金は、母に出してもらいました。誕生日プレゼントとクリスマスプレゼントを合わせて、バリのチケット6万円!みたいな感じで。でも働けるようになってからは、ちゃんと自分で稼いでました。今はやっと賞金とかでやりくり出来る様になりましたね。

 

 

それでは、いよいよインタビューも終盤ですが、これからの事を聞かせてください・・・

 

>>>ワールドチャンピオンは獲得したけど、来年以降はどうするの?

ボディボードしますよ。ボディボードは一生やりますね。

 

>>>ワールドチャンピオンを取った今、次の目標は?

私の場合ワールドチャンピオンのタイトルがないと出来ない事が最終目標だったので、ワールドチャンピオンっていうのは本当にに土台で。こっからもっとメディアに露出していきたいです。ボディボードっていうスポーツをもっとポピュラーにしたいんですよ。

 

>>>ワールドチャンピオン、2年連続獲得は目指さない?

本当はもう辞めたかったんですけど(笑)。周りには簡単に言われるんですよ「じゃあ二連覇だね。頑張って」みたいな。ワールドチャンピオンってそんな簡単じゃないんですけど、、、なんかムカつくんで(笑)、とりあえず二連覇します。

 

 

それでは、これからボディボードを始めたい人に一言!

人と比べるな!以上です。人と比べないで自分らしくやってほしいです。

 

最後に、応援してくれたファンや友達にメッセージを。

ここまで自分を信じてやってこれたのも、ワールドチャンピオン取れたのも、本当に皆さんが私の事を信じて応援し続けていてくれたからであって、みなさんの応援なしでは叶えることは出来ませんでした。本当にありがとうございました。でも、これで私は終わり!ではないので、これがスタートだと思っているので、まだまだ私らしくやっていくので、今後も応援よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

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