【スノーボードギアの選び方 for ガールズ】はじめてスノーボードを購入するときに失敗しないためのマストポイント | News | ムラサキスポーツ/MURASAKI SPORTS公式サイト

これからスノーボードをはじめようと思っている女の子、何回かはレンタルで滑ったけど自分のボードがほしいと思っている女の子は必見! はじめてのギア購入で失敗しないポイントを教えちゃいます。


ボックスやレールも大好きですが、今はパウダーやフリーランにハマっていて、週1ペースで群馬や新潟、長野エリアに滑りに行く生粋のスノーボーダー。スノーボード歴10年、スタッフ歴3年。ウェアをメインに担当しながらも、女の子に寄り添ったボード選びのアドバイスにも定評がある。「男勝りな滑りをするようなカッコいい女の子のスノーボーダーを増やしていきたいです」

 

Q. 初心者の女の子がはじめて道具を買うなら、ボード、バインディング、ブーツの何から選ぶべきですか?
A. まずはボードですね。たとえば「転びたくない」とか「ターンが上手くなりたい」といったお客さまのやりたいことをお聞きして、滑りに行く回数や体格などを考慮しながら、その方にピッタリなボードをご提案しています。それから、そのボードの硬さなどに適したバインディングやブーツを選ぶようにしています。

Q. 初心者が選ぶべきボードってどんなボードですか?
A.フラットボードという形状のボードをオススメしています。初心者の方がキャンバーボードに乗ると、エッジが不意に引っかかって転倒する「逆エッジ」になりやすいんですね。フラットのボードだとそうなりづらいですし、クセがないのでボードの使い方を覚えやすく、スムースにターンしやすいと思います。ロッカーボードは取り回しやすいですが、少し踏ん張りづらいと感じることもあるので、オススメはフラットボードですね。もちろん、そのボードに乗りたくなるようなカラーやデザインを選ぶことも重要だと思います!


あと、女の子はそんなに脚力がないから扱いやすいやわらかめ、そして、少し短めの長さを選ぶといいでしょう。身長から15~20cmくらい引いた長さ、鼻からアゴくらいの間の長さが適正と言われていますが、初心者の方だとアゴの下に触れるくらいの長さがいいと思います。ただ、鎖骨あたりまでの長さくらい短くなると、滑っているときにボードがバタつきやすいので気をつけましょう。

 

 

わかりやすい用語解説

キャンバーボードってなに?
ソールを下にして平らなところにボードを置いたとき、ボード中央が反っているのが特徴です。ボードの反発力を使って飛んだり、スピードが出ても安定感しているのですが、操作になれていないと思わぬところでエッジが引っかかって転びやすいのがデメリットだと思います。


< キャンバーボードの形状 >

 

フラットボードってなに?
平らなところにソールを下にして置くと、ボードの大部分が床にペッタリと接しているのが特徴です。キャンバーとロッカーの中間のイメージで、クセがなくボードの使い方を覚えやすい構造だと思います。


< フラットボードの形状 >

 

ロッカーボードってなに?
平らなところにソールを下にして置くと、ボードの中央部分だけが床に接するのが特徴です。エッジが引っかかりづらくてターンしやすいのですが、ボードの反発を活かした動きがしづらかったり、リフトの乗り降りでボードがクルクルと回りやすいと感じるかもしれません。


< ロッカーボードの形状 >

 

 

Q. バインディングとブーツ、どちらを先に選ぶべきですか?
A. ブーツが足に合ってないとダメですからブーツが先ですね。ブーツを試着して決めていただき、そのサイズに合ったバインディングを選ぶという流れがいいと思います。ボードとバインディングがセットで売っている場合も、お客さまがやりたいこと、カラーやデザイン、価格帯など相談しながら決めていきます。

 

Q. ブーツを試着するときのポイントはどこですか?
A. ブーツを履いたら、まずはカカトを床にドンドンとやって、しっかりとレースを締めましょう。そして立った状態で、ツマ先、カカト、ツマ先、カカトと何度か体重移動をしてカカトが浮かないかチェックしてください。足の指は少し動かせる、遊びのあるくらいがオススメです。足の指が動かせないくらいピッタリすぎると、何時間も滑っていると絶対に痛くなっちゃうので……。

 

Q. ブーツを締めるシステムって何種類かありますが、何がいいですか?
A. スニーカーのようにシューレースで締めるタイプ、レースを引っ張ってロックさせるクイックレーシングのタイプ、ダイヤルをクルクルと回すだけのBOAがあります。うまく締めることができなくて適正サイズのブーツなのにカカトが浮いちゃう……ってこともありますからね。ですので、BOAもしくはクイックレーシングのタイプがいいと思います。

 

Q. ブーツとバインディングもボード同様にやわらかい方がいいんですか?
A. あまりやわらかすぎても反応が悪くなっちゃうので、ブーツとバインディングはミディアムか、ミディアムソフトくらいがオススメです。スノーボードに行ったらジャンプやグラトリなど何でもやりたいと思いますし、特にターンが上手くなりたいなら、やわらかすぎるものは避けたほうがいいかもしれません。やわらかくなるとギアに頼れないというか……すべて自分でコントロールしないといけないので疲れやすくもなってしまうんです。逆に硬すぎると扱いづらくなるので、それも避けましょう。

 

Q.お店で買うメリットって何があるんですか?
A. やはりサイズを確かめられること、試着できることだと思います。それに加えて、たとえばバインディングを取り付ける位置やアングルなど、初期のセッティングもお客さまの身長ややりたいことなどを聞きながらやらせていただいています。STANCER(スタンサー)という股関節の回旋角度や体重などからベストなスタンスを算出する測定器もありますし、それを参考にセッティングして、お客さまにベストな状態でギアをお渡しできること、アフターケアなどの充実がショップの強みなんじゃないでしょうか。

 


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