【スノーボードウェアの選び方 for ガールズ】はじめてウェアを購入するときに失敗しないためのマストポイント | News | ムラサキスポーツ/MURASAKI SPORTS公式サイト

せっかくスノーボードに行くならオシャレしたい。だけど、どんなウェアを買えばいいんだろう……と悩んでる女の子のために、はじめてのウェア購入で失敗しないポイントを教えちゃいます。


ボックスやレールも大好きですが、今はパウダーやフリーランにハマっていて、週1ペースで群馬や新潟、長野エリアに滑りに行く生粋のスノーボーダー。スノーボード歴10年、スタッフ歴3年。ウェアをメインに担当しながらも、女の子に寄り添ったボード選びのアドバイスにも定評がある。「男勝りな滑りをするようなカッコいい女の子のスノーボーダーを増やしていきたいです」

 

Q. ウェアを選ぶとき、まずは何からチェックすればいいですか?
A. 耐水圧と透湿性ですね。スノーボードで使用するウェアでは、耐水圧10,000mm、透湿性5,000gが必要だと言われてます。ウェアではなくパーカなどで滑りたいと言われる方もいらっしゃいますが、春先ならアリかもしれませんが真冬のゲレンデは急に雪が降ったり、晴れたりと天候も変わりやすいので、先ほどの数値くらいのウェアが必要になってきます。

 

わかりやすい用語解説
耐水圧ってなに?
どのくらいの水圧に耐えられる防水性かを数値化したもの。ちなみに水濡れを防ぐためには、小雨で耐水圧300mm、大雨では耐水圧10,000mmのレインウェアが必要だと言われています。

透湿性ってなに?
生地の内側から外側へ水分を逃がす性質のことで、生地1㎡あたりに24時間で何gの水分が透過するかを示す数値のこと。透湿性が高い生地で作られたウェアは、汗をかいてもムレにくく快適な状態がキープされます。

 

Q. ゲレンデがメインであれば、どういったウェアを選ぶべきですか?
A. たとえば北海道みたいな雪深いエリアに行くというのであれば、ビブパンツをオススメしたいです。おなかがあたたかいし、転んでも雪がウェア内に入りづらいので!ですが、関東や関西圏から簡単にアクセスできるゲレンデでコース内だけを滑るのであれば、ジャケットの裾にパウダーガードがあって、パンツの裾がゲーターになっていれば問題ありません。それよりも、ウェアはファッションの一部でもあるので、「着ていて嬉しい」「これを着て頑張ろう」っていう気持ちにさせてくれるウェアがいいと思います!

 

Q. ペラペラの生地とフワフワの生地、どちらがいいんですか?
A. たまにゴアテックスが使われているウェアを触って、「めちゃくちゃ薄いけど大丈夫ですか?」っておっしゃられる方がいらっしゃいます。ゴアテックスは風も水も通さない素材で、それ自体はあたたかくありませんが、ウェアの下のレイヤリングをきちんとすれば極寒の雪山でも快適でいられます。ただ、初心者の方には難しいと思いますので、インサレーションが少し入ってるウェアのほうが、あったかくてオススメです。でも、街中で着るダウンジャケットのようにモコモコしすぎていると動きにくいので避けましょう。

 

わかりやすい用語解説
GORE-TEX(ゴアテックス)ってなに?
ゴア社が開発した防風防水透湿性素材のこと。薄いフィルム状の素材で、水は通さないが水蒸気は通すという特徴があります。これ自体に保温性はありません。

レイヤリングってなに?
重ね着のこと。一般的にウェアと呼ばれているものはアウター。その下には保温性を高めるミッドレイヤー。そして、その下の肌に触れる部分に着るものをベースレイヤーと呼びます。

インサレーションってなに?
保温性を高めるために中綿が入ったウェアのこと。

 

Q. 今シーズンのトレンドってなんですか?
A. 従来の女の子らしいAラインのシルエットも人気ですが、上級者の方は90年代に流行ったようなちょいダボなスタイルも人気です。カラーに関しては白っぽい色味、あとは、たとえばピンクだけど少しホワイトが混じっているパステルカラーのような少し曖昧な色味、ムラサキスポーツではニュアンスカラーって呼んでますが、そういったものも流行っています。また、ジャケットとパンツを同色で揃えるのもトレンドですね。

 

Q. ウェアも試着はするべきですか?
A. 特に海外ブランドのウェアは、同じサイズ表記でも大きく異ることがありますので、やっぱり試着してから購入されたほうがいいと思います。そのときは雪山で実際にウェアの中に着るフリースなどをご持参いただくとベターですね。それらを着用して動いたときに、どこも突っ張る部分がないなどを確認してください。

 

Q. ウェアの下ってTシャツとパーカで大丈夫なんですか?
A. コットン製のものは避けたほうがいいです。初心者の方は転んでしまうことも多いので、意外と汗をかくことが多いんですね。だけど、コットンだと汗をかいても吸って終わり……で、汗冷えしてしまうんです。また着るだけであたたかいと言われるレーヨン素材のインナーも汗を放出してくれないので避けたほうがベターです。街中はいいけどスポーツには向いていません。オススメの素材は吸湿&速乾にすぐれたポリエステル100%のもの。その上にはフリースやボンディングパーカなど呼吸できる素材のものを着ましょう。せっかくいいウェアを買っても中に着るもの次第で快適さは大きく異なるんです。


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