西オーストラリアを舞台とした、サーフィンを通した青春映画『ブレス あの波の向こうへ』が、2019年7月27日(土)に新宿シネマカリテにて公開される。
サーフィンを始めたキッカケって・・・
ただただ波に乗るだけで、仲間と一緒に海に入るだけで満足していた、始めたばかりの頃・・・
「あの波に乗ってみたい」とガムシャラに練習していた頃・・・
仲間に負けているとわからされた時に、悔しい気持ちを隠して強がったり・・・
逆に仲間にわからせて、ちょっとした優越感・・・
サーフィンを通して、我々サーファー達が今まで感じてきた様々な気持ち。それらの懐かしい気持ちを思い起こさせてくれるストーリー。
そんなストーリーを、西オーストラリアに実存する世界で表現。立ち向かう者達にどう猛な姿になり追い返そうとする波と、そこに挑み疲れきった心身を優しく包み込む自然。
西オーストラリアの強さと優しさが伝わってくる映像が、見事にストーリーを引き立たせている。
サーファーの方にはもちろんだが、シンプルに楽しめる作品となっているので、ぜひ劇場へ足をお運びいただき、ご覧いただきたい。
---『ブレス あの波の向こうへ』注目点---
<Point 1>
人気俳優が初監督&出演!
人気海外ドラマ「メンタリスト」でエミー賞主演男優賞にノミネートされたことのある“サイモン・ベイカー”が初監督&出演。サイモン・ベイカー自身もサーファーであり、本作品に登場する少年たちを選ぶ際に「子役(俳優)にサーフィンを教えるより、サーファーに演技を教える方が楽だ!」と言い、キャストを選んだとのこと。実際にサイモン・ベイカーのライディングシーンも見られる・・・!?
<Point 2>
メインキャストの2人の少年はリアルサーファー!
作品中に出てくるメインキャストの2人の少年は、実際にWSL/QSにもエントリーしているリアルサーファーなのも注目です。
1人目は“Samson Coulter”(サムソン・コルター)。オーストラリア出身の選手で、2015年からWSL/QSにエントリーし、昨年2018年シーズンでは最高大会成績3位と、容姿だけでなくサーフィンの腕前も間違いないサーファーである。わずかだが大会のハイライト映像にSamson Coulterのライディングが映っていたのでご紹介。
〜映像の15秒〜19秒に注目〜
2人目は、Samson Coulterと同じくオーストラリア出身の“Ben Spence”(ベン・スペンス)である。彼は2016年にWorld Junior Tourに初エントリーすると、2018シーズンにはWSL/QSにエントリーしている。
左:Ben Spence(ベン・スペンス) 右:Samson Coulter(サムソン・コルター)
<Point 3>
ライディングシーンがリアル!
今までのサーフィン映画に多かった合成シーン。リアルなサーファーから見ると物凄く不自然に観えてしまうのだが、本作品はリアルサーファーが演じているだけあって、ライディングシーンに不自然な合成などはなく、サーファーから見ても楽しめる映画となっている。
---『ブレス あの波の向こうへ』 Introduction ---
オーストラリアで大ヒット!
5週連続TOP10入りした話題作が日本に!
原作は、オーストラリア特有の文化を盛り込みながら、普遍的な物語性が多くの共感を呼び、日本の直木賞にあたるオーストラリアで最も栄誉あるマイルズ・フランクリン文学賞を受賞したティム・ウィントンによる自伝的小説「ブレス」。大人になった主人公が人生を振り返る形で描かれる原作小説の中でも、70年代に少年が大人へと成長する時代の部分を切り取ったこの映画版では、オーストラリアの海辺の小さな町でサーフィンを通じて恋の痛みやたくましさを身につけていく少年たちの姿を瑞々しく描き、本国で5週連続TOP10入り、2018年度インディーズ映画で1位の大ヒットを記録。どのシーンもオーストラリア特有の空気感を映し出しており、そのノスタルジックかつ詩的な美しさに感動を覚える作品で、第8回オーストラリア・アカデミー賞では、作品賞を含む9部門がノミネートされるなど高い評価を得た。初めてサーフィンの楽しさを知り、まるで世界が広くなったような感覚になった少年たち。そこに生まれる少年期特有の仲間意識やライバル心。「早く大人になりたい」と誰もが思ったあの頃の記憶をよみがえらせる、この夏必見の海版『スタンド・バイ・ミー』とも言える成長物語の新たな金字塔がここに誕生した。
“最もセクシーな男“俳優サイモン・ベイカー
初監督&製作&脚本&主演を務め
マルチな才能を発揮!
大ヒット映画『プラダを着た悪魔』(06)でアン・ハサウェイ演じる主人公を誘惑する色男として出演した他、主演を務めたTVドラマ「メンタリスト」(08-15)は本国のみならず日本でも話題になるほどの世界的大ヒット。当時、“最もセクシーなTV俳優”と呼ばれるなど甘いマスクで大ブレイクするだけでなく、第61回エミー賞で主演男優賞にノミネートされるなど、その演技力も評価された人気俳優サイモン・ベイカーが中心となって制作された本作。彼に白羽の矢を立てたのは、『レインマン』(88)、『きみに読む物語』(04)、『ナルニア国物語』シリーズ(05-11)等を手がけてきたハリウッドのベテランプロデューサー、マーク・ジョンソンだった。ジョンソンから原作小説「ブレス」を渡されたベイカーは、オーストラリア出身で自身もサーファーであることから共感する部分も多く、この作品にいたく惚れ込み、すぐに映画化へ乗り出した。初監督のほか、製作・脚本・主演も務めているサイモン・ベイカー渾身の一作である。
初監督&出演のサイモン・ベイカー
---『ブレス あの波の向こうへ』Story ---
70年代、オーストラリア西南部の小さな街。心配性で堅物な両親と共に暮らしているパイクレットは、読書が好きで少し内向的な少年。彼の友人ルーニーは、好奇心旺盛で負けず嫌い。暴力的な父親のせいで傷が絶えないが、パイクレットの家で過ごす時間も多く、世渡り上手な一面も持っている。家庭環境も性格もまったく違う2人だったが、パイクレットはルーニーの無鉄砲な行動に影響を受けながら、冒険を楽しむように彼の後を追って日々過ごしていた。 ある日、2人は今まで行ったことが無かったソーヤー岬に自転車で出かけ、そこでミステリアスな男性サンドーの姿を見かける。優雅に軽々と波に乗るサンドーの姿を見たパイクレットとルーニーは、彼に憧れを抱くのであった。2人は、グラスファイバー製のボードを手に入れるために薪割りのバイトなどをしながら、発泡スチロールで出来たボードを使って日々サーフィンの練習を重ねた。数か月後、ついに新しいボードを手に入れ、初めて海に向かった日、2人はサンドーから声を掛けられ、サーフィンを教えてもらうことになる。いつしか、パイクレットとルーニーにとってサンドーは人生の師となっていった。 暇を見つけてはサンドーと妻イーヴァが暮らす家に通い出すパイクレットとルーニー。彼らにとって、大人の女性イーヴァの謎めいた存在感も刺激となっていた。ほどなくして、サンドーは元プロサーファーでイーヴァはスキーのフリースタイルで活躍した過去を持つことが分かる。夫婦は生命の危険と隣り合わせであるスポーツに魅せられ、ルーニーもその道へ進もうとしている。サンドーは2人を命をも脅かす危険な波へと挑ませ、恐いもの知らずのルーニーはスリルを楽しむように果敢に挑戦していく。謎めいた夫婦サンドーとイーヴァ、友人ルーニー、そして危険な波を前にパイクレットは究極の決断を迫られ…。
左:Ben Spence(ベン・スペンス) 右:Samson Coulter(サムソン・コルター)
イーヴァを演じるエリザベス・デビッキは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」や
「華麗なるギャッツビー」などにも出演する人気ハリウッド女優
---『ブレス あの波の向こうへ』Trailer ---
『ブレス あの波の向こうへ』
公開:7/27(土)より新宿シネマカリテ他全国順次公開
原作:「ブレス」ティム・ウィントン(佐和田敬司訳/現代企画室刊)
監督:サイモン・ベイカー
脚本:ジェラルド・リー、サイモン・ベイカー、ティム・ウィントン
音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
撮影:マーデン・ディーン
出演:サイモン・ベイカー、エリザベス・デビッキ、サムソン・コールター、ベン・スペンス、リチャード・ロクスバーグ
2017年/オーストラリア/115分/原題:Breath/カラー/5.1ch/ビスタ/日本語字幕:小路真由子
配給:アンプラグド
後援:オーストラリア大使館
公式サイト:breath-movie.com
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