【4/1(土)から着用努力義務化】ヘルメットの必要性と選び方を大解説! | News | ムラサキスポーツ/MURASAKI SPORTS公式サイト

 

 

2023年4月1日から道路交通法が改正され、自転車に乗る際のヘルメットの着用が努力義務化されます!

 

これまでは13歳未満の子どもが対象のルールでしたが、今年の4月からは年齢を問わず自転車に乗る全ての人が、ヘルメットを着用するように努めなければいけないのです。

あくまで“努力の義務”なので、着用義務のあるバイク等とは違って着用しなくとも罰則はありません。それではどの程度の推奨レベルなのかと言うと、具体例をだすと『新型コロナワクチンの予防接種』などと同じくらいです。とても重要なコトに思えませんか?

 

これを受けて「急いで用意しなきゃ!」と意気込んでいる方、「この機会にヘルメットのことを知っておきたい」と考えている方、「ヘルメットなんて着けたくな〜い!」という方……色んな方がいらっしゃるかと思います。

そこで!そんな皆様のために、本記事ではヘルメットを数多く取り扱うムラサキスポーツから『そもそも何故ヘルメットが必要なのか』&『ヘルメットの選び方』をご解説いたします!

 

 

 

- なぜヘルメットが必要なのか? -

 

 

着けた方が間違いなく安全!
 

自転車の事故による死亡例に最も多いのが頭部の損傷です。さらに警察庁の発表では、2017年〜2021年までの5年間に起きた自転車の事故では、ヘルメットを着用していなかったケースが着用していたケースより致死率が約2.2倍以上に上ったというデータが出ています。

もちろん交通事故だけでなく、ロードバイクやBMX、スケートボードなどのスポーツにも転倒がつきもの。どれほど熟練したライダーでも、不意の転倒で命の危険に晒されたり、頭部への後遺症が残ってしまったという話は絶えません。

逆に言えば事故に遭ってしまった時、ヘルメットを着用しているだけで、大怪我を負ったり命を失う可能性を大幅に抑えることができるのです。

 

 

周りも安心!
 

ヘルメットが役立つのは、事故が起こってしまった時ばかりではありません。目立つデザインなら着用しているだけで車からの視認性が上がるので、事故を未然に防ぐことにも繋がります。通勤・通学などで夕方〜夜間にも自転車を運転する機会がある方には特に重要ですね。

私たちは日頃から「自分は大丈夫!」という根拠のない自信を持ってしまいがちですが、事故の確率はゼロにできません。誰にでも起こり得る!だからこそいざという時、「ヘルメットを着けていればよかった…」と思うよりは「ヘルメットを着けていてよかった!」と思う方が絶対イイと思いませんか?

 

 

ムレる?重い?ダサい?
 

ヘルメットを着けたくない理由として「持ち歩きが面倒」「見た目がダサい」「夏場は頭がムレる!」などの意見が多く挙げられます。ですが、最近のヘルメットはそうした短所を克服しつつあるのはご存知でしょうか?

世界的な自転車人気の高まりに応じて、ヘルメットの技術は大きく進歩しているのです。頑丈でありながら軽量で持ち歩きやすいモデルや、通気性が高くムレにくいモデルも数多く登場しています。

見た目もスポーツ用からカジュアルなものまで、様々なデザインやカラーが販売されております。どうしてもヘルメットが似合わない……という方も、どうせならお気に入りのデザインを探してみてはいかがでしょう。

 

 

いかがでしたか?
 

着けた方が間違いなく安全な上に、自分に合ったものがきっと見つかる!これなら、もう着けない理由が無くなってきませんか?

『努力義務』と言われると何だか強要されているような気分になりますが、あくまでヘルメットは自分自身の命を守るためのアイテムだということを忘れずに!

 

 

 

 

- ヘルメットの選び方 -

 

安全性をチェックしよう
 

ヘルメットを選ぶ際に最も重要なのが耐久度やクッション性などの安全面……ですが、ちょっと見ただけでは実際の強度なんて分かりませんよね。そこで、まずは安全規格を満たしているかどうかをチェックしましょう!

ヘルメットにはいくつかの『安全規格』が定められており、検査を経て承認された製品には合格を証明するマークがついています。以下にその一部をご紹介します。

 

◆ SGマーク
緑色のS字が特徴のマークで、主に日本国内で販売されているヘルメットについています。一般財団法人 製品安全協会が定める安全基準に合格した製品につけられます。

ヘルメットだけでなく様々な生活用品に付けられるので、日常生活でもよく見かける身近なマークです。安全規格も非常に細かく分類されており、ヘルメットの場合は衝撃吸収性や耐久性に加えて材料や外見など検査しているようです。

さらに最大の特徴として、このマークが付いている製品の欠陥により人身事故が起きた場合、被害者に対して損害賠償が支払われる保険が備わっています。また、企業側が任意で取得する規格なので、このマークが付いているヘルメットはあえて厳しい検査に挑んで合格しているということでもあります。

 

◆ CEマーク
家電製品などでよく見る、お馴染みのマークです。製品がEU加盟国に輸出・販売される際の安全基準を満たしていることを証明しています。つまり、EU加盟国全体で適用されているグローバルな安全規格です。

SGマーク同様に非常に多くの製品が対象となっているので、検査基準も多岐に渡ります。自転車用ヘルメットの検査項目は落下テストなどの衝撃検査やストラップの強度検査、構造の安全性チェックなどです。

 

◆ CPSCマーク
金メダルのようなデザインが特徴のマーク。アメリカの消費者製品安全委員会の定める安全規格です。アメリカ国内のみならず世界で流通しているヘルメットの最も標準的な安全規格として考えられています。たとえば、ムラサキスポーツでも取り扱っている『Bern』などアメリカ産メーカーのヘルメットには、このCPSCマークが付いています。

主な検査項目は衝撃の吸収性に加えて、視野の確保、ストラップの伸縮性、落車時に脱げないかどうか、などです。

 

 

もちろん、これらのマークが無い製品すべてが不良品というわけではなく、マークが付いていれば絶対に安心とも言いきれません。ですが、購入する前に簡単にチェックできる部分なので、ひとつの基準として必ず確認しておきましょう。

 

また、海外製のヘルメットには日本人の頭蓋骨にフィットしなかったり、安全規格が不明瞭なものもあります。オンラインストアなどで安価なモデルを購入する際は、特に注意が必要です。

 

 

サイズを合わせよう
 

緩いヘルメットは衝撃を受けた時に大きくズレたり、最悪の場合は脱げてしまいます。そうなると本来の安全性が発揮されないどころか、かえって危険なことになりかねません。かと言って、キツ過ぎるヘルメットだと長時間被っているのがイヤになってしまいますよね。

頭のサイズは人それぞれなので、可能なら店頭で試着してサイズ合わせを行い、スタッフに相談していただくことが一番です。また、オンラインストアで購入する場合もサイズの確認はしっかりと行いましょう。

耐久性だけでなく、自分に合ったものを選ぶことが安全の確保にも繋がります。

 

 

目的に合わせて種類を選ぼう
 

ヘルメットにも、用途に合わせた様々な種類があります。

たとえばロードバイクで長時間のツーリングをする場合には、通気性に優れ汗をよく吸収するヘルメットが最適です。汗が目に滴り落ちたり、ヘルメットの中が蒸れて熱中症の原因にならないために必須の機能ですよね。また、スケートボードやBMXなどのアクションスポーツを楽しむ場合は、体の動きを阻害しない軽量なヘルメットが適しています。

ご自身の目的に合わせて、欲しい機能に優れたモデルを選びましょう。

 

今回は、頭部を守る為に一番重要なインナー素材の種類を一部ご紹介します。ヘルメットを選ぶ際のご参考にしてみてください。

◆ EPSタイプ
ヘルメット内部に軽量で耐衝撃性能の高い EPS (発泡ポリスチレン) 素材が使用されているタイプ。スポンジよりも強度に優れており、安全性に配慮したヘルメットの多くが使用している信頼性の高い素材です。

◆ MIPSタイプ
EPS素材に加えて、さらにMIPSと言われる多方向衝撃保護システムを採用したヘルメット。衝撃への耐久性のみならず、頭部に受けた衝撃を分散することで内部の脳を保護します。従来よりも高い安全性を誇る最新鋭のシステムです。

MIPSを採用したヘルメットには黄色のシールが貼られているので、是非チェックしてみましょう。

 

なお、やはり高価なヘルメットの方が機能性が高く、安全面も考慮された設計になっていることが多いです。しつこいようですが、お金では買えない命を守るためのアイテムですから、ある程度の予算は考慮しておくのが吉です。

 

仕切り

 

そのほかヘルメットに関するお問い合わせは、お近くのムラサキスポーツまで!専門スタッフが丁寧にご説明させていただきます。